こんにちは、身体のコーディネーター新井みつこです。
この記事では溜まった怒りをスッキリさせる考え方とエクササイズをご紹介します。
おすすめなのはこんな人
- 「自分が悪い」気持ちがある
- 怒り方がわからない
- “思い出し怒り” が多い
- 胃のあたりがモヤる
- 声が小さい/喉が締まる感覚がある
これを読んでいるあなたは、もしかすると怒るのが苦手な人なのかもしれません。同僚や恋人、家族の言葉に過剰に反応して必要以上に怒ってしまった、なんてことはありませんか? 自分自身にうんざりして落ち込んだりしてませんか?
安心してください。
この記事を読むと、怒るこつがわかり、怒りを持ちこすことがなくなります。
さっそく怒りを紐解いてゆきましょう。
具体例は【お前の母ちゃんデベソ】です。
あなたの怒りタイプ診断

「お前の母ちゃんデベソ」
今どきこんなからかいをする子供はいないでしょううが、イメージしやすいので使うことにしました。

古典は真理に満ちているタコ
「お前の母ちゃんデベソ」が怒りとどうつながり、どのように身体で表現されるのか?
まずはタイプ別に考えてみましょう。
TYPE1自分が悪いと考えがち
自分が悪いと思いがちなタイプが「お前の母ちゃんデベソ」と言われたら?
からかわれたことはもちろん、そもそも自分にそんな言葉が向けられたことがもうショック。
なぜそのようなことを言われるかわからず、さんざん自問自答した結果、「自分が悪い」になる。
TYPE2怒りかたがわからないタイプ
怒りかたがわからないタイプが「お前の母ちゃんデベソ」と言われたら?
「ん?」とは思うけど、なんかヘラヘラしてしまい、そのまま終わる。
波風は立たないけれど、「本当はいごこちが悪かった」のを誰にも(自分にさえも)わかってもらえない。
知らないうちに深く傷ついてるのがこのタイプ。
TYPE3思い出し怒りが多いタイプ
思い出し怒りが多いタイプが「お前の母ちゃんデベソ」と言われたら?
その時は無視したり、反応せずに終わる。
時間が経ってから(個人差がある)出来事を思い出して怒りが湧いてくるが、解消の方法がわからない。
小さなイライラがずっと続き、いつの間にか理由は忘れて不機嫌さだけが継続する。
TYPE4胃のあたりがモヤるタイプ
胃のあたりがモヤるタイプが「お前の母ちゃんデベソ」と言われたら?
反応の有無にかかわらず、胃の調子が悪くなる。
何かあればすぐに胃腸にでる傾向がある。
具体的には、食欲不振、食事をしたらすぐに満腹になり量が食べられない、胃のあたりが重苦しい、腸がゴロゴロする、など。
TYPE5声が小さい/喉が締まる感覚があるタイプ
声が小さい/喉が締まる感覚があるタイプが「お前の母ちゃんデベソ」と言われたら?
言い返したい気持ちはあるのに、グッと言葉につまって悔しい思いをする。
咄嗟の反論/反応が残念なくらい苦手。
言葉より涙が先に出てそのまま何も言えなくなる。
身体的な特徴として、エラが張ってる、口があけづらい、骨盤・股関節に不調がある、など。
ストールなどを首に巻いてると落ち着く。
お前の母ちゃんデベソを整理整頓

いかがでしたか? あなたに当てはまるタイプはありましたか?
もしかすると、「すべて当てはまってしまった!」なんて方もいらっしゃるかもしれませんね。
「それだけ闇が深いのかも……」なんて落ち込む必要はありませんよ。
人間は複雑な生き物です。
一つのタイプにおさまるより、様々な要素をお持ちの方のほうが多いかもしれません。
また、当てはまる数が多いほど、一発で解消できる可能性があります。
では、お前の母ちゃんデベソを整理整頓して、何が発生してるのか考察してみましょう。
それは誰に向けた言葉なの?
「お前の母ちゃんデベソ」は、自分の知り合い(友達・上司・通りすがり)の誰かがあなたに向けて放った言葉です。
しかし槍玉にあげられてるのはその場に居ないあなたのお母さん。
つまり、関係のない第三者を巻き込んでるわけです。
なので、相手・あなた・そこに居ない第三者が登場人物になります。
これが混乱の原因で、実際このような混乱はそこかしこで頻発しています。
そこに真実はあるのか?
あなたのお母さんがデベソかどうか。知ってるのはあなたであって、相手ではない。
知りもしないことをあたかも事実であるように伝えているわけで、大げさないいかたをすれば名誉毀損もの。
つまりデタラメ、嘘っぱちです。
では次に、あなた自身の怒りポイントを確認していきましょう。
あなたの怒りを紐解くワーク

問題を整理整頓したところで、ここからはちょっとしたワークになります。
紙に書くか、スマホのメモアプリを使うとわかりやすいです。
あなたの怒りポイントを知る
- お前の母ちゃんデベソの「母ちゃん」は、あなたにとってどんな存在ですか?
好き、普通、苦手、家族、大事、居てあたり前など思いつくまま書いてみましょう。
※ これはただの確認なので、関係性について、ここでは深掘りしなくてオッケーです。
- ここまでであなたが一番怒りを感じたポイントはどこですか?
例えば
・第三者を巻き込み話をややこしくしてるところ。
・デタラメをあたかも真実であるかのように言うところ。
・あなたにとって◯◯◯な存在であるお母さんを貶めてるところ(◯◯◯の中には先ほど確認した言葉をあてはめてくださいね)。
などです。
もしふんわりしたポイントが出てきた場合、例えば「存在じたいが嫌」なら、その存在ってどんな存在なのか?
もし「レベルが低すぎて話にならない」なら、あなたが望むレベルってどれくらいなんでしょう?
できるだけ詳細かつ具体的に考えてみましょう。
ワークの結果を診断します

ワークをしたら気づいたと思いますが、「怒りポイント=あなたが大事にしているもの・こと」と関係が深いです。
たとえば怒りポイントが第三者を巻き込み話をややこしくしてるところなら、「何事においても他人を巻き込みたくない、当事者だけでしたい」欲求があるかもしれない。
また、デタラメをあたかも真実であるかのように言うところが怒りポイントなら、「憶測でなく、事実ベースでものごとを考えたい、感じたい」人なのかもしれない。
もしくは、あなたにとって◯◯◯な存在であるお母さんを貶めてるところが怒りポイントなら、「大切な人やものを守りたい」願望があるのかもしれません。
ちなみにこれらはあくまで一例なので、あなたにピッタリくる言葉を探してみてくださいね。
ドンピシャの言葉には身体がばしっと反応してくれるので、「これだ」とわかると思いますよ。
怒りを昇華させるエクササイズ

ここまでで、あなたが怒るポイントがクリアになっていると思います。
でもね、実はそれだけじゃ片手落ち。
怒り・悲しみ・やるせなさなどの感情は、頭では理解できても身体に凝りやパターンとなって記憶されています。
なので、身体を使って燃焼させることが怒りを引きずらないベストなやり方といえます。
また、怒りなれてない場合は、瞬間的にパッと怒るのが難しいもの。
パッと怒ってパッと納める方法を知ることで、怒りを発散させることそのものに抵抗がなくなってきます。
◯怒りを燃焼させる。
◯瞬間的に発散して、スッキリした気分になる。
そのどちらをも叶えてくれるのがこれから紹介するエクササイズです。
決断力もUPするので、優柔不断な自覚がある人はぜひ試してみてください。
エクササイズのやり方
- 両足を腰幅か、それより少し大きめに広げて立つ。
- 実際に起こった出来事、あなたにとって障害となるものや事をイメージする。
- 両手を組んで頭上に持ち上げ、「ハ!」と声を出しながらイメージしたものを断ち切るように手を振りおろす。
- スッキリするまで3〜5回ほど繰り返す。
どうでしょう、スッキリしましたか?
もしかしたら、声を出したり障害を断ち切る動作をすることに抵抗があるかもしれません。
その抵抗を「ブロック」と呼びます。
ブロックには心理的。肉体的なものがあり、これはエクササイズよりもセッションで働きかけるほうが効果的。
「セッションって何?」と思われた方はご参考にどうぞ。
もしエクササイズがわかりづらかったら
もしエクササイズがわかりにくければ、公式LINE@限定で動画をご用意しています。
ご登録していただくとご覧になれますので、必要に応じてご利用ください。
タイトルは決断力になってますが、怒りと決断力は同じ種族なのでお気になさらずどうぞ。

まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
日本では、自分よりも他人の気持ちをくみ取ることが美徳とされ、へりくだることを良しとする文化があります。
だからでしょうか。たとえそれが自分を尊重するものであったとしても、怒る、怒りを表現することが苦手な人がとても多いように思います。
また、それが原因となる不調でお悩みのかたもたくさんいらっしゃいます。
自分が何を大事にしているのか。そして、どんなことやものに怒りを覚えるのか。
まずはここをクリアにするだけで、ずいぶん変わってきます。
今日の記事が何かのヒントやきっかけになれば嬉しく思います。
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